漫画版「屍鬼」について考えたこと

屍鬼」に関して恐らくこんな人たちがいると思われる。


1、最初に原作を読んだ。
2、フジリューがコミカライズすると聞いたので原作を読んでみた。
3、漫画版を読んで興味を持ち、原作を読んだ。
4、漫画だけを読んでいる。
5、漫画が完結したら原作を読もうと思う。


1と2の人は幸せだと思う。
僕自身は3なのだが、原作を読んでいる時、漫画版を読む前に読んでおけばよかったと思った。
なのでもう漫画版を読んでいる人には5をオススメする。


でも3もいいのではないかと思う。
原作を知っていると、あのキャラがこんな見た目に!と楽しめるし。
特に漫画版の汐見雪ちゃんがめちゃくちゃ可愛いことに驚きを隠せない。
そんな描写があった覚えは無いぞ!嬉しいけど!


何故原作を先に読んだほうがいいのか、ということだが、
作中で、序盤に話の中心となる一つの「謎」があるのだが、
漫画では最初のほうで、その詳細をなんとなく把握できてしまう。
原作を読んでいて、まずそこで僕はとても損をした気分になった。


次に、藤崎竜先生のコミカライズは素晴らしいのだが、
キャラの造型が奇抜すぎるというところ。
文を読んでいる時に漫画版のキャラが頭に出てくるのは少しうるさすぎた。
それと、憎まれ役のキャラや駄目人間な奴が何人か登場するのだが、
漫画のキャラを見ているのと見ていないのとでは、
少し異なったイメージを抱くと思う。


あとはちょっとしたストーリーの改変が漫画では行われている。
漫画のキャラのイメージのまま原作を読むと、その改変に関わった部分はそのまますんなりと読めるだろう。
しかし、原作でのちょっとした違和感のある状況のほうが僕は好きだし、意味もあると思う。


とりあえず一番言いたいことは、
原作も素晴らしいので漫画版を読んだ人には是非読んでほしいということ。


その漫画版ですが、ジャンプSQのほうでは掲載順位がどんどん下がっていて、
エピソードを削られて早期終了なんてことにならないか心配だ…