魍魎の匣 5話 感想(原作既読者視点)

関口巽の「眩暈」の映像からスタート。
これは久保竣公「匣の中の娘」の映像から始めた回(1話だったか?)があったから、
それと対比させているのか。
たしかに「眩暈」をなぞっているんだけど、
ごく一部「姑獲鳥の夏」を混ぜているっぽい(経血を流す少女)のが面白いと思った。
でもこれって、姑獲鳥も読んだ人しかわからないネタじゃ…
先週もだけど、原作読んでなきゃわからないネタが多い気がするぞ。


OPのタイトルバックに眩暈坂、っていうのが好き。
いきなり千里眼実験のお話。
「何故ここで?」と思ったら榎木津に繋げてくるとは。
ここは素直に上手いと思った。
これで能力の詳細は伝わらないとしても、
榎木津は千里眼のような超能力を持つ、というのは伝わったはず。
ただ、その前の榎木津の背景や、父親に探偵の仕事を依頼されるシーンを入れなかったから、
これでは榎木津がどういう人間なのかは伝わりにくい気がする。
まあ「“こうがいはっと”なんだよ」で十分か?
これまで登場人物の容姿は、イメージと合わないと思いつつも、
「まあこれはこれで」と思ったいたが、ショタの寅吉は無いと思った。
まあ今回全く話に絡んではこないから、探偵助手のイメージだけ優先したのかな。
超絶美形の榎木津は良い感じ。
京極堂の細君は若すぎ綺麗すぎ。


で、やっぱりというかなんというか
「この世には、不思議なことなど何もないのだよ」で終了。
主人公出るの遅すぎるよ!
魍魎の匣は1クールだって噂に聞いたんだが、それならもう半分に差し掛かってるじゃないか。
この時点で5話っていうと、
1クールだとしたら後半駆け足になるし、2クールだとしたら長すぎる。
ここからは時間のかけ方が難しそうだ。
京極堂はどの程度弁舌をふるってくれるんだろう?
キッチリ全部やって欲しいけど、それだけで何話も使うことになりそうだし、
内容は大幅カットなんだろうな…
実際僕も、アニメであの長い説明を聴きたくは無い。
でも、絵はずっと同じ部屋で、数人のキャラクターが、
ひたすら喋り続けるだけ、と言う場面をちょっと見てみたくもある。